レンタルスペース経営を始めた…はいいものの、料金はどう決めればいいか分からない、または自分なりに料金を設定してみたけど思ったほど利益が出ない…なんてことはありませんか?
料金設定はレンタルスペース経営において最も重要で難しい判断のひとつ。迷ったり失敗したりするのは当然です。
とはいえ「なんとなくこれくらいかな?」なんて気持ちで決めてしまっては得られる利益も得られなくなってしまうかも!
そこでこの記事では
- 料金を決めるのに「検討材料」が不可欠な理由
- レンタルスペースの料金相場の調べ方
についてご紹介していきましょう。
料金を決めるには「検討材料」が必要不可欠!
はじめてのレンタルスペース経営、最初は分からないことだらけですよね。場所はどこにすればいいか、どんな物件を借りればいいか、内装・設備はどう整えればいいか…。
その中でも最も重要かつ難しいのが「料金設定」
分かりやすい形のある商品と違って、一体なにを基準にして決めればいいか難しいところですよね。
そこで必要になるのが「検討材料」。要するに、レンタルスペース料金の相場です。
相場を知ることの重要性は利用者の目線に立って考えるとよく分かります。例えば会議や研修、セミナー等のビジネス利用の場合、ある程度利用に慣れた担当者が場所を探す可能性があるため料金が相場より高いと選ばれる確率はグッと下がります。
とりわけ開業したてのスペースはまだ利用者の信頼がない状態なので、一度「ここは割高だな」と思われてしまうとその後も敬遠されてしまいかねません。
だったら最初のうちはめいっぱい安くすればいいじゃん…と考えてしまいそうになりますが、それだと利用者は増やせても利益が出ない悪循環になるリスクを抱えることになります。
月の収入は安定して推移するけど、利益はほとんど出ない…だと改装や備品調達を重ねてレンタルスペースに付加価値をつけていくことも難しいので、いつか客足は減ってしまいます。
…と、このように検討材料=相場を知った上での料金決定は何をおいても重要なことなんです。
相場を知るにはポータルサイトの「条件検索」が有効!
では相場はどうやって調べればいいのでしょうか?足を使って近隣のスペースを調べるにも、パッと見ではどこにレンタルスペースがあるか分からないですよね。
そこで役立つのがレンタルスペースポータルサイトの「条件検索」機能!
レンタルスペースポータルサイトとは…
スペース利用者にとってはレンタルスペースの検索・情報収集・予約が一括でできるエントリーサイト。スペースオーナーにとってはスペース広告の掲載・予約管理が一括でできる集客管理サイトでもある。
ポータルサイトの検索機能は利用者が自分のニーズに合ったスペースを探すためのものですが、実は料金相場を調べるのにも活用できるんです。
方法はカンタン。
ポータルサイトの検索画面にアクセスして、あなたのレンタルスペースに該当するエリアと用途を入力しましょう。
するとこのように条件に該当するスペースが表示されるので、それぞれの料金を見ていけばだいたいの相場が分かります。
平日・休日、夜間早朝など日時によって相場が違う場合もあるので、その点も含めてしっかり調査していきましょう。
さらに「詳細条件」を入力すればよりあなたのスペースにより近い物件を探すこともできます。
エリア・用途だけだと件数が多くてチェックしきれない!という時はぜひこちらも活用してみましょう。
「ライバルとの比較」でも出せる!相場の算出方法
ここまで料金設定には「検討材料」が必要不可欠なこと、検討材料となる相場は「条件検索」で調査できることをご紹介してきました。
が!実は条件検索の他にも相場を算出する方法があるんです。それは「ライバルとの比較」。
ここで言うライバルとは「同じ用途で使われる可能性のある他業態の施設」のこと。例えばあなたがテレワーク用スペースを持っているなら、他にテレワークができそうな場所…つまりカフェやレストラン等がライバル施設に該当する…ということですね。
とはいえ、ここで挙がるライバルはレンタルスペースのような「場所の使用料」ではなく「飲食代」をとるお店がほとんど。単純に比較することはできません。
そこで重要なのがライバル施設を利用した際の「1人分の料金」の算出です。
先程出したテレワークスペースを例に考えてみましょう。1人で仕事をしよう…と思ってカフェに行った場合、少なくともドリンク1杯は必ず注文しますよね。
この時にかかるドリンク1杯の料金、だいたい500円程度がテレワークでライバル施設を利用した際の「1人分の料金」となります。これを自身のレンタルスペース料金と比較して1時間あたりの料金設定の「検討材料」にしていきましょう。
ちなみにもう2つほど算出の例を挙げておくと…
会議・セミナー(ビジネスでの複数人)利用での算出方法
複数人の場合、1人分の料金は1人利用より100円下げて計算します。
例えば先程挙げたドリンク1杯500円のカフェがライバルだった場合、1人分の料金は400円程度…といった具合。
これを踏まえて1時間あたりの相場料金を算出する式を作ると…
(1人分の料金-100)×(スペースの利用可能人数)=(1時間あたりの利用料金)
このようになります。
飲み会・パーティー(プライベートでの複数人)利用での算出方法
プライベート利用の場合でもビジネス利用と計算方法は同様です。ただし、当然ですがライバルとなる施設が異なります。
例えば飲み会・パーティー利用の場合、ライバルとなるのは居酒屋などの飲食店です。
居酒屋を利用した場合の1人分の料金はおよそ3,000〜5,000円程が相場ですが、居酒屋は純粋な場所代だけでなく飲食代も加算されているためこのままレンタルスペース料金に反映することはできません。
ではどうするかというと、
(飲食店利用時の1人分の料金)-(飲食店利用時の1人分の料金の半分)=(プライベート利用1人分の料金)
このようになります。あとはビジネス利用と同じ要領で算出しましょう。
(プライベート利用1人分の料金)×(スペースの利用可能人数)=(1時間あたりの利用料金)
一般的にはスペースの広さが15㎡以上だと複数人利用を想定した価格が望ましくなります。ぜひご自身のスペースの広さ・用途に合わせて料金を算出してみてくださいね!
まとめ
レンタルスペース料金の検討材料となるのは「相場」です。
相場より高い料金を設定してしまうと選ばれる確率はグッと減りますし、逆に安くしてしまうと利益が出ずスペースに付加価値をつける余裕がなくなり客足も遠のく…という悪循環に陥りかねません。
レンタルスペース料金相場の調べ方は2通り。
1つはレンタルスペースポータルサイトの「条件検索」を使って用途やエリア等自分のスペースと同条件のスペースを調査すること。
もう1つは「ライバルとの比較」をすること。カフェやレストラン等、同じ用途で使われる他施設との比較で相場を割り出すこともできます。
この記事を書いた人
-
レンタルスペースを誰でもかんたんに検索・予約できるポータルサイト「くーある」を運営しています。
・レンタルスペースを貸切して活用するためのお役立ち情報
・レンタルスペースを掲載して売り上げを上げるためのお役立ち情報
を発信しています。
最近の記事
- お役立ち情報2023年2月21日インドアでもお花見はできる!?レンタルスペースで快適お花見のすすめ
- お役立ち情報2023年2月10日開催者必見!セミナー集客の基礎・コツとは?
- お役立ち情報2022年11月22日ドロップインでお試ししよう!失敗しないコワーキングスペース活用術
- お役立ち情報2022年11月7日レンタルスペースの相場って?料金を決める際の検討材料とは?