セミナーと研修は似ているようで異なる
セミナーと研修は、ともにビジネスマンが成長するために行われるものです。似たような属性を持つ両者ですが厳密には大きな違いがあります。ここでは両者の定義や利点と欠点、決定的な違いについて紹介していきます。
セミナーとは何か?その長所と短所
セミナーとは、あるテーマについて、興味がある人を募って開催される形式のイベントです。主催者が一つのテーマを決めて、そのテーマについて詳しい人を呼んで話を聞く講演会のような形式です。
参加者も実際にワークやディスカッションに参加するワークショップ形式のイベントも広い意味でこの形式に含まれるケースがあります。
何かのテーマについて興味を持っている人が自主的に参加する点がポイントで、参加者を一般から幅広く募って開催されることが多いのも特徴です。一般の人を対象としているため、いろいろなテーマのものがあり、規模や参加費用なども多岐にわたります。
参加者が自主的に参加することになるため、学習意欲の高い参加者が多く集まることになり、またその学びの時間も楽しいものになりやすいのが良いところと言えるでしょう。
ただ、この形式でのイベントだと主催者から、宿題を出されたり学習を強制されるということはありません。そのため、油断していると往々にして、参加しただけで満足して終わり…といった結果になりがちです。
参加もその後の経過も、参加者の自主性に任されていますので、参加して終わりにしないような工夫が、参加者自身に求められる形式と言うことができます。
研修とは何か?その長所と短所
研修は会社内など組織の業務の一つとして提供される学びの機会と言うことができます。大企業などで行われる本格的なものから、個人経営のお店がアルバイトを育てるための簡易なものまで様々ですが、組織が人材を育成するために行われるものと考えると良いでしょう。
会社などが業務の一つとして行うことになるため、ある種の強制力があるのも特徴です。もちろん、自主的に参加できるものも多数存在していますが、新入社員向けのもののように対象者が参加を義務付けられるケースもまた多いです。
そのため、参加者のモチベーションはそれほど高いということができず、仕事の一部といった厳しい側面がある点は短所と言うこともできます。
しかし、企業がコストをかけて学びの場を提供することになるため、海外で行われるものなど、一個人の立場や経済力では気軽に受けづらいような学びを得られる可能性がある点は良いところと言えるでしょう。企業が強制する代わりに、経済的な負担を肩代わりしてくれる点は長所です。
仕事の一環として、業務に必要なスキルや知識を身につけることになるため、参加する側は真剣になり、結果として対象とするスキルや知識の習得度合いは高いものになりやすい点も、長所の一つと言うことができます。
両者を分ける大きな違いとは、、、
セミナーと研修は、ビジネスマンの成長につながる学びの場という点では共通していますが、これまで述べてきたように厳密には大きな違いがあります。両者の最大の違いは、「強制力」があるかどうかです。
セミナーは強制されないからこそ楽しく参加することができますが、その分、ボケーっと参加しても咎められることがないため、有意義な学びを得られるかどうかは参加者の行動次第になります。
研修は大なり小なり強制力があるため、楽しんで参加はしづらいかもしれませんが、その分、真剣になるため有意義な学びにつながりやすいという側面があります。
なので、「強制力」という点をおさえておけば、両者の違いを混同することはなくなるはずです。
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